ランプに含まれる紫外線がさまざまなトラブルの原因になっています。

ランプが発している光は、実は目に見える光ばかりではありません。私たちの目に見える光は、波長380nm〜780nmの範囲にある電磁波(可視放射)のことです。通常、無色の光として認識していますが、プリズムを通してみると波長の短いほうから『紫』『青』『青緑』『緑』『黄緑』『黄』『黄赤』『赤』の色光に分かれ虹の様な光の縞模様として見ることが出来ます。例えば、紫外線や赤外線といった、目に見えない光が少なからず含まれています。そして、中でも私たちの生活にとって特にやっかいな存在なのが紫外線です。


多くの昆虫が見ることができる光の領域は紫外線領域に大きく偏っています
多くの昆虫は光に集まる習性(走光性)を持っているため、特に夜間などはわずかな明かりを求めて昆虫が飛来します。昆虫は下の図のように人間には見えない紫外線領域の光(UV:UltlaViolet)を最も明るく感じます。
人間の可視エリア(光を明るく感じる範囲)は555nm付近をピークとしたおよそ380〜780nmといわれています。つまり380nm以下の光(紫外線領域の光:UV)をカットしても、人間の目にはほとんど明るさは変わりませんが、昆虫からは見えにくくなるため、昆虫の飛来が抑えられるということになります。

会社の命運さえも左右しかねない異物混入対策はまず照明から!
照明に集まる『虫』をいかに防ぐかということは、食品工場などでは環境衛生・品質管理において重要な課題となります。異物混入事故の事例には「虫類」がとても多く、可視的で人の目に判ることから一般の関心も高いからです。異物混入問題は企業のイメージダウンというレベルにとどまらず、その命運さえも左右しかねない深刻な問題となることさえもあります。
また、紫外線による色あせ・変色も大きな問題のひとつです。特に色が重要な意味を持つ衣料品や紙製品、食品、美術品、また紫外線が品質低下の原因となるお茶やお酒などは、ランプの選び方ひとつで、その価値を大きく左右します。